スラムダンク

【スラムダンク】赤木キャプテンの名言ランキングTOP15!ゴリが教えるバスケットマンの基本!

バスケットボールマンガの金字塔、「スラムダンク」。

名言を出すキャラクターと言えば、やはりこの人!

引用元:「スラムダンク」7巻

「あきらめたらそこで試合終了だよ」

安西先生のこのセリフは、スラムダンクを読んだことがない人でも知っているほどです。

 

しかし、安西先生以外にも多くの名言を残しているのが、ゴリこと赤木キャプテン!!

湘北のキャプテンとして、バスケ部の先輩として、人生のためになる多くの言葉を残しています。

 

ここでは赤木キャプテンの名言TOP15を紹介していきます。

心の響くあの言葉から、サラーっと出てきたあの言葉まで!

集計した結果ではなく個人的な好みも入っている順位ですので、ご了承ください。

 

ゴリダンクで有名な赤木キャプテンの名言、1つずつ見ていきましょう。

目次

【スラムダンク】赤木キャプテンの名言TOP15

1位「骨が折れてもいい…歩けなくなったっていい…!!やっとつかんだチャンスなんだ…!!」:10巻

引用元:「スラムダンク」10巻

夢にも見ていた相手、海南大付属との試合。

赤木はリバウンドの着地の際に牧の足を踏み、転倒してしまいます。

控室にて彩子にテーピングを巻いてもらおうと強い言葉で頼むも、つい本音が出てしまいます。

 

戦うことをずっと夢に見てきた因縁の相手、だからこそ怪我を理由に抜けられない。

試合に出たい…どうしても出たい…

「もしかしたら骨に異常があるかもしれない」、そんな言葉を口にする彩子。

しかし、赤木が了承するわけがありません。

 

自分の因縁の相手、もしくは念願の相手との試合、その時に怪我をしてしまた、あなたならどうしますか?

そのまま試合に出続けますか?

すんなり引いて、他のメンバーと交代しますか?

自分の意思とは関係なく交代させられて、試合中も試合が終わっても後悔が残る、なんて可能性もありそうです。

 

戦うことをずっと夢に見ていたからこそ、ぶれない気持ちをずっと持ち続けていたからこそ、だからこそ自分の未来を犠牲にしてでも「今」にすべてをぶつけたい!

赤木のような考えになるのは、簡単ではありません。

簡単ではないからこそ、想いの長さ、そして強さがはっきりと見える言葉です。

2位「オレの顔をよく覚えとけよ。1年か2年後…必ずあいつらを倒しに上がってくる!!」:11巻

引用元:「スラムダンク」11巻

赤木が1年生の時、決勝リーグに出場している選手で自分と同級生がいると教えられます。

そこで知ったのが翔陽の藤真、そして海南大付属の牧。

教えてくれたおじさんが湘北のことを知らなかったため、この強い言葉が出てきました。

普段は礼節を重んじる赤木が赤の他人、しかもその日初めて出会った人にこんな口調で言葉を投げつけるなんて。

湘北の存在を知らなかったことが相当悔しかったのでしょう。

 

このセリフ、何が面白いって「湘北って名前をよく覚えとけ」ではなく、「オレの顔をよく覚えとけ」と言っています。

湘北を知らなかった、そのことに起こったのならば、「湘北」という言葉だけでも覚えてもらおうとするはずです。

しかしこの場面での赤木は、「湘北」というチーム名よりも、その湘北を有名にする「オレの顔」を覚えとけと言っているのです。

自分が湘北を有名にする、自分が湘北を全国へ連れていく、そんな強い意志が感じられます。

 

そして、まだ赤木も1年生なんだなと感じるのが、「オレの顔」という自分のみで話を進めているところ。

この時隣には小暮がいますが、「オレたちの顔」とは言わずに「オレの顔」と個人の話に走ってしまっています。

もしかしたら、頬を引っ張ったり強い言葉を投げつけていることから、この件でなにかクレームなどになっても自分1人で責任を取るため、巻き込まないためかもしれません。

しかし、まだ1年生の赤木がそこまで頭が回るとも考えにくいため、本心として自分個人でどうにかしようと思っていたことが伺えます。




3位「リバウンドを制すものは試合を制す!!」:3巻

引用元:「スラムダンク」3巻

湘北は陵南との初試合に向けて調整を進めて、最高の状態に持ってきていました。

そんな絶好調の試合の前日、リバウンドを教えるために桜木を残した赤木。

「地味」と帰ろうとする桜木を引き留めたのがこの言葉です。

 

もちろん、リバウンドがしっかり機能することで安心してシュートを打つことができ、外れてもいバウンドにて点数が入ります。

つまり、「本当にリバウンドを制すものは試合を制す」のです。

 

しかし、この言葉にはもう1つ意味が込められているように感じます。

「桜木、お前なら試合を勝利に導ける」

もちろん、桜木がいなければ試合に負けるのかと言われればそうではありません。

しかし、のせられやすい桜木を呼び止めるための重みのある言葉、かつちょっとアホな桜木でも意味を捉えやすい言葉なのです。

バスケの世界では有名なのかもしれませんが、初心者の桜木は初めて聞く言葉。

自分が勝敗を握るキーマンだということ、そして先輩でありキャプテンである赤木がわざわざ自分を頼ってきたという、桜木の優越感を満たす言葉として十分でしょう。

 

この言葉、ただ普通に伝えても言葉の重みは半減してしまうでしょう。

あの時、あのタイミングで言った言葉だからこそ、桜木の興味を引くことができたのです。

 

ちなみに、「リバウンドを制すものは試合を制す」は、試合ではなくても役に立つ、心に残しておきたい言葉です。

何か行動を起こした際、失敗をしてもカバー、フォローすることで挽回することができる。

そんな勇気をくれる言葉のように感じます。

4位「晴子…お前が見つけてきた変な男は、湘北に必要な男になったぞ」:22巻

引用元:「スラムダンク」22巻

山王戦、疲労がきている三井を救い出した桜木。

桜木がリバウンドしてくれるという安心感からシュートを打てる、シュートが決まる三井。

勝負の流れは湘北へ変わってきている、そんな中、桜木の成長を見た赤木の言葉です。

 

バスケ部へ入部した理由は、赤木の妹である晴子への邪な心という、いかにも桜木らしい理由。

もちろん赤木も、本気でバスケがしたくてバスケ部に来たのかと、最初は疑いを持っていました。

しかし、どんどん成長している桜木をみて、ついにバスケットマンとして、そして湘北メンバーとして、心から認めたのです。

 

自分が本気で取り組んでいること、全力で練習しているところへ、中途半端な人が入ってきて空気を壊し始めたら、きっと嫌な気持ちになるでしょう。

今までバスケ一筋だった赤木から見たら、桜木はやはり異質な存在、入部も心から認めたわけではなかったはずです。

特に、妹への好意とバスケを結び付けているなんて、嫌われる要素満載と言うしかありません。

 

最初に良くない印象を持つも、どんどん好印象になる、最初のイメージを払しょくすることは簡単ではありません。

赤木はそれを知っているからこそ、認めるまでにここまで時間がかかり、でも心から認めることができたのです。

赤木が悩み、うまく立ち回れないときでも、成長が止まらない桜木。

きっと羨ましくもあり、先輩でありながら尊敬の意もあったのでしょう。

晴子への言葉であり、桜木への言葉、そして赤木自身への言葉…

桜木によって赤木が変化した、そんな素敵な場面です。




5位「悪いが皆さんの期待通りにはならん…」:20巻

引用元:「スラムダンク」20巻

山王との試合直前、会場全体が山王色に染まり、湘北メンバーが雰囲気に飲まれる中、赤木が自信満々に発したこの言葉。

試合前の恐怖心を受け止め、乗り越えたからこその言葉です。

 

一見悪役のようなこのセリフ。

山王の応援ばかりの会場という敵地の中で湘北が勝ちに行く、確かにみんなの希望を覆す悪役かもしれません。

赤木はそんな悪役ポジションを楽しんでいる、嬉しく思っているようにも見えます。

なぜそう思うのか、あの赤木が口角を上げて微笑みながらこのセリフを発したからです。

アウェイの環境の中で笑っての宣戦布告。

かなり集中し、不安以上の期待と喜びがあるのでしょう。

 

Aランクの豊玉に、Cランクの湘北が勝利した。

初戦で「下剋上」を果たしてきたからこそ、今回もみんなの期待を裏切ってやるという自信に溢れているのでしょうか。

全国大会という大きな舞台でここまで落ち着き、なおかつ山王が勝つというみんなの期待を裏切ろうと企む赤木はかなりの大物でしょう。

 

大きな舞台に挑む前、この赤木のセリフを思い出して思わずマネしたくなる、そんなセリフでしょう。

6位「バカモノ。チャンスのときこそ平常心だ」:8巻

引用元:「スラムダンク」8巻

翔陽との試合中、華麗に庶民シュートを決めようとするも、リングを外してしまった桜木。

ボールは流川の手によりリングへ、湘北の得点にはなりましたが、赤木から注意の声、いやアドバイスの言葉がかけられます。

 

調子に乗りやすい桜木の調子をのせたまま、でも次は失敗しないようにアドバイスをする。

これってなかなか難しいことだと思いませんか?

きつい言葉を言って凹ませてはいけない、しかし簡単に言いすぎて本人に響かなければ意味がありません。

しかも、ただ言葉をかけるのではなく、状況の変化が激しい試合の中でのアドバイス…

扱いのめんどくさい桜木だからこそ、簡潔に、分かりやすく、そして何にも通じるアドバイスを送ったのではないでしょうか。

 

きっとシュートを決める、リバウンドを決めるなど、活躍するたびに調子に乗って、慢心が出てくる桜木を、赤木はうまく静止したのです。

見た目はもちろんのこと、知識や考え方、声のかけ方など、「本当に高校生か?」と赤木のことを疑ってしまう、そんな1シーンでしょう。

(もちろん、このシーン以外にも大人びている赤木はたくさん書かれているので、ぜひ探してみてください。)

 

とは言え、その声掛けができる、気配りができるからキャプテンになったのでしょう。

キャプテンとしての資質をしっかり発揮しています。




7位「間違ったフォームで練習しててもうまくならん!!」:13巻

引用元:「スラムダンク」13巻

決勝リーグ第2,3試合を目前に、桜木のオフェンス参加、ゴール下のシート練習が始まります。

赤木と2人での練習の際、身体が流れてシュートを打った桜木に速攻でストップがかかり、この言葉が出てきます。

 

このセリフの言い回し、反対の言葉を使った言い方もあると気付きましたか?

バスケの大切なこと、いや、何事においても大切なこと、基礎。

そう、「正しいフォームで練習すればうまくなる」と言っても同じ意味、むしろこっちの方がポジティブな言葉でしょう。

しかし、桜木にかけられた言葉は「間違ったフォームで練習しててもうまくならん」

なぜ赤木は、あえてこっちのネガティブな言葉を選んだのでしょうか。

 

正解が描かれているわけではないので推測ですが、桜木の天邪鬼な性格、そして負けず嫌いな性格からこの言葉を選んだのでしょう。

「うまくなる」というポジティブな言葉だけに簡単に反応して、素直に練習に取り組む桜木ではありません。

しかも、桜木の練習相手は晴子ならまだしも赤木です。

実力を理解しながらも目の敵にしている赤木から、「うまくならない」つまり「下手」と言われて悔しい気持ち、反骨精神により頑張ろうとするであろう、そこまで想像していたとしたら…

もちろん何も考えずにこの言葉だったかもしれませんが、そうだとしても赤木のキャプテンとして、そして先輩としての教え方の上手さが分かるでしょう。

 

8位「最後に笑うためにも死ぬ気でプレイしろよお前ら!!」:11巻

引用元:「スラムダンク」11巻

海南大付属戦、足首を怪我しながらも復活した赤木。

痛みを我慢しながら、自分の為、そしてチームの為にこの言葉をかけています。

 

直前にリバウンドを取り、シュートを決めています。

痛みにより脂汗が出ながらも、痛みを隠そうとする赤木。

きっと最後に笑いたいのは赤木自身なのでしょう。

夢にまで見た海南戦、怪我という爆弾を抱えながらも笑って試合を終えたい、そんな願望がストレートに言葉になっています。

 

ここで不思議なのは最後に笑うため」という言い回しを使っているということ、「試合に勝って、最後に笑うため」とは言っていないこと。

もちろん試合に勝つために練習してきた、勝つことを目標にしてきたのは周知の事実。

しかし、自分が怪我したことによって湘北が勝利する姿がぼやけてしまっている、そんな深層心理が言葉に反映されているのでしょうか。

勝ちたい、勝つという想いが長く強かった分、今回の怪我で少し心が弱っているようにも見えます。

しかし、それを試合中の動きに出すことなく、言葉でチームを引っ張り、しっかりとキャプテンを務める。

赤木らしい責任感の強さと精神力のと良さでしょう。




9位「よーし!!さあここを1本がんばるぞ!!おさえどころだ!!」:3巻

引用元:「スラムダンク」3巻

1年生が入部して初めての練習試合の相手は、陵南。

最初こそ陵南のペースにはまってしまうも、徐々に調子を取り戻してきたタイミングで声を大にして発した、キャプテンらしいチームを鼓舞する言葉。

 

試合中の言葉というのは、タイミング、言い回しともにかなり難易度が高めの「情報発信」です。

特にキャプテンにもなると、多くを言葉にしても言葉の意味が軽くなる、少ない言葉にしても意思が通じにくくなる、バランスのポテンシャルが問われる場面です。

適切な場面で適切な言葉を、適切な相手へ。

これ、簡単に見えてかなり難しいことなのです。

特に試合中には言葉使いが強くなりやすい赤木にとっては、反射で出てくる言葉を伝えるべきか、頭で考えた言葉を伝えるべきなのか…

一言伝えるだけでも、かなり頭を使うでしょう。

 

しかも今回はチームを鼓舞する、自分を含めて湘北メンバーの気を引き締める言葉。

実際この後魚住を止め、湘北が点を取っているので赤木の選択した言葉、タイミングはベストだったと言えるでしょう。

10位「オレはいつも寝る前にこの日を想像していた…湘北が…神奈川の王者海南大付属とIH出場をかけて戦うところを毎晩思い描いていた。1年のときからずっとだ」:9巻

引用元:「スラムダンク」9巻

海南大付属との試合前、控室で赤木が発したこの言葉。

赤木の強い信念と、ようやく戦える喜びの2つの感情が入り混じったこの言葉。

赤木の目標に対する信念の強さはもちろん、自分の中でのデモンストレーションして、「いつか現実になったらいいな」という簡単な気持ちではない、強い意志が込められています。

 

「常勝」を掲げる海南大付属。

もちろん簡単に勝てる相手でもなければ、簡単に戦える相手でもありません。

それを知ってこそ、海南大付属と戦う目標を現実にするため、自分の中で何度も何度もイメージしてきた。

そのおかげで実際に戦うことになったこの時にうろたえることなく、「いつも通り」が発揮できたのでしょう。

 

それにしても1年のときから、いつも寝る前に想像していたとは、本物のバスケットマンと言えるでしょう。

自分が高校生の時、部活に励んでいる時、もちろん部活のことも大切だったけれど、赤木ほどの強い信念はなかったと思います。

バスケと真摯に向き合い、しっかり目標を持ち続けているからこそ、この言葉を自信を持って言える、自身を持って試合に臨めるのでしょう。




11位「基本がどれだけ大事かわからんのか!!ダンクができようが何だろうが基本を知らん奴は試合になったら何もできやしねーんだ」:1巻

引用元:「スラムダンク」1巻

バスケ部に入部して1週間、桜木は彩子と基礎練習に取り組む毎日。

地味で淡々とした基礎練習よりも、華やかなダンクシュートの練習がしたい桜木を止めようとした赤木のこの言葉。

ストーリーではその後、桜木は異論を唱え、「退部する」と体育館から出て行ってしまいました。

 

赤木が何度も口にしているこの「基本の大事さ」

基本を蔑ろにして、いきなり応用はできません。

しかし、その基本を積み上げていく基礎練習ほど地味な練習はありません。

同じことの繰り返し、派手な動きはない、ただ単調に続いていくような感覚に陥ります。

基本を積み上げるのを苦痛に感じるのは、成長が分かりにくいからとも言われています。

派手な練習、ここでのスラムダンクは「ゴールが決まるか決まらないか」という明確なゴールを見据えて練習に取り組み、できたのかできなかったのか成果を簡単にフィードバックできます。

しかし地味な基礎練習、ここでのドリブルは明確なゴールが分かりにくく、しかも今日の練習でどれだけ成長したのかもかなり分かりにくい…

 

そんな基礎練習を丁寧に積み上げてきた赤木だからこそ、これだけ熱がこもった言葉を桜木に投げつけたのでしょう。

12位「NO.1センターの称号はお前のモンでいいぜ。でもな、全国制覇は譲れんのだ…!!」:22巻

引用元:「スラムダンク」22巻

山王との試合の中、対河田の意識が強すぎて周りが見えなくなる赤木。

冷えた頭で理解したのは、「自分が目指しているのは全国制覇」ということ。

 

試合の中、意識が行くのはどうしても「今この瞬間のこと」です。

相手からボールを奪わなきゃ、リバウンドを取らなければ、シュート入ってくれ…

意識することはさまざまですが、「今この瞬間のその先」まで意識するのはかなり難しいことです。

「今」を頑張ってこの試合に勝利する、そこまでは意識できるかもしれません。

でも、その勝利は全国制覇するための1つのピース、そのことを試合の中で思い出せる人はかなり少ないはずです。

 

この山王戦、赤木も目の前の河田のみに意識がいき、試合に勝つこと、そして全国制覇することは完全に忘れていたでしょう。

魚住のおかげで、自分はなんのために頑張っているのか、なんのために河田に勝ちたいのかを思い出します。

目的を思い出せば、その目的のためにどう動けばいいのかが明確になります。

赤木の場合、敵は河田1人ではなく山王というチーム、そして山王戦というのは全国制覇のための1つの試合にすぎないのです。

 

この後赤木が調子を取り戻したのは言うまでもありません。




13位「同じ高校1年じゃねえか!!オレは負けん!!絶対負けんぞ!!」:6巻

引用元:「スラムダンク」6巻

赤木がバスケ部に入部した高校1年生のとき、1年生同士でバスケの試合をすることに。

大活躍を決める三井、ドリブルなどでミスを連発する赤木。

点差も大きく離れ、チームとしても士気の下がってきていた時に赤木が言った言葉です。

 

三井の過去の活躍も実力も知ったうえで、そのうえで「現在は高校1年生で同じ立ち位置にいる」と自らを鼓舞している言葉でしょうか。

このセリフ、赤木なりの高校1年生らしさが現れているって気づきましたか?

桜木たちが入部してキャプテンになった赤木は他のチームメイトに気を配り、自他ともに厳しく、「飴と鞭」の鞭役に徹しています。

試合の前などもチームとしての士気を高めるために、「オレたちは強い」と言う言葉が良く出てきます。

しかし、ここで赤木が発している言葉は動でしょうか?

「オレは負けん!!」

チームとして戦っている、とはいえまだキャプテンでもなく入部したばかりの1年生。

他のメンバーを気にする余裕はなく、勝つのはチームではなく「自分」と言っているのです

 

そんな赤木が先輩になり、キャプテンになり、チームを引っ張る大黒柱になる、どんどん成長していく姿を見て、親になったような気持ちで読んでしまうはずです。

14位「オレたちゃ別に仲良しじゃねえしお前らには腹が立ってばかりだ。だが…このチームは……最高だ……」:24巻

引用元:「スラムダンク」24巻

山王との試合も残り2分、点差も5点とあと少しというところ。

桜木のファインプレーにより、念願の全国制覇が近づいている、そんな中でも赤木なりの感謝の言葉です。

 

いつもならばストレートに強い言葉をかける、照れ隠しに言葉を濁す、強い信念からかあまりぶれることのない赤木。

しかし、この場面ではツンデレではあるものの、赤木からの感謝の気持ち、本心がみんなに伝えられたのです

 

確かに、チームとしてはかなり問題だらけ。

しかも、そんなチームのキャプテンである赤木は多くの苦労もあったでしょう。

バスケ部内での苦労はもちろんのこと、先生たちから、他の生徒から、他校から、さまざまな心無い言葉や辛い時期もありました。

とはいえ、キャプテンとしてしっかりチームを引っ張り、ここまでやってきたのはやはり赤木のおかげと言えるでしょう。

 

苦労も知っている分、喜びの上がり幅は大きい。

とはいえ、過去の大変だったことや問題たちは消えるわけではありません。

赤木は過去をしっかり受け止め、そのうえで「このチームは最高」と言っているのです。

赤木の心の広さ、バスケ一筋の赤木からこの言葉を引き出すチームメイトの凄さ、なにより感謝の言葉をきちんと口にする赤木の礼儀正しさ。

 

山王戦の中でも、かなりグッとくるシーンです。




15位「これで終わりじゃねえ。決勝リーグはまだ始まったばかりだ」:12巻

引用元:「スラムダンク」12巻

海南大付属との試合の最後、桜木が必死にパスを出した先にいたのは敵チームの高砂。

ここで試合終了のブザーが鳴り、惜しくも海南大付属に敗れます。

自分のパスミスで負けた…

放心状態の桜木にかけられた、赤木なりの労りと優しさの言葉です。

 

桜木の今までの頑張りを知っているから、成長を間近で見てきたからこそ、「未来」への言葉を選んだ赤木。

きっと「リバウンドをよく拾ったな」と褒めても、喜ぶわけはなく、逆に「でもオレのパスミスのせいで…」と悔いを残してしまう。

でも、「お前のパスミスのせいで!」と怒るのもかなりのお門違い、桜木のおかげでここまでいい試合ができたと知っています。

 

赤木なりに、ここでの試合の経験を次の試合に生かしてほしい、この悔しさをバネに成長しようと桜木に期待を投げかけているのです。

選手として嬉しいこと、それは「次」があること。

ミスをすると下げられる、試合に出られないことが1番悔しいことです。

桜木のミスも、わざとではないとはいえ大きなミス。

しかし赤木は、そんな桜木に次もチャンスがある、挽回できると言っているのです。

 

赤木の言葉に涙する桜木、このシーンは涙なしには読めません。

【スラムダンク】赤木キャプテン名言TOP15 最後に

いかがでしたでしょうか?

「ゴリダンク」の赤木キャプテンのイメージが、少し変わったかもしれません。

キャプテンだからこその言葉、バスケ部の先輩だからこその言葉、そして何より人生の先輩としての言葉…

赤木らしい心にガツンとくる言葉から、優しく響いてくる言葉まで、さまざまだったかと思います。

 

この名言たちを見て、赤木キャプテンのことがより好きになった、スラムダンクのことがもっと好きになったと思ってもらえたら嬉しいです。

また、これを機にスラムダンクの読み直してみて、どんなストーリーの中でこれらの名言が出てきたのか確認してみてはいかがでしょうか。

もちろん赤木の名言以外にも、名言はたくさん書かれていますので、ぜひ自分の好きな名言を見付けてみてください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。