最終巻の22巻が販売され、ついに完結した「ランウェイで笑って」。
デザイナーを夢見る都村育人とトップモデルを目指す藤戸千雪が、夢を叶えるために前に進んでいく青春ストーリーです。
父がモデル事務所の社長、幼いころからモデルを目指している千雪は、進路に悩む育人と関わることで、新しい道が開けていきます。
主人公は千雪と育人の2人なので、ストーリー中の目線の違いや、お互いの感情が読み取りやすく、悔しさや喜びも2倍以上に感じられます。
高校3年生から物語は始まり、夢に向かって一直線に進むも自分の欠点や周りの環境に翻弄されてしまう、登場人物全員の「成長」が楽しめるマンガです。
今回は、ランウェイで笑っての名言をランキング形式で15個紹介していきます。
夢を声に出す素直さ、真っ直ぐだからこそ辛いこと、そして2人の関係性の変化が分かる言葉まで!
集計したものではなく、個人の好みが入ったランキングなのでご了承ください。
育人と千雪の素直で真っ直ぐに成長していく言葉を見ていきましょう!
ここからはネタバレを含みます!
目次
- 1 【ランウェイで笑って】名言ランキングTOP15
- 1.1 1位「ミルネージュでパリで活躍するモデルのことです」藤戸千雪
- 1.2 2位「”着た人が笑顔になる”そんな服を作れるデザイナーになりたい」
- 1.3 3位「実力がない人間がやらなきゃいけないことは2つだけだ。実力を上げることと、できる仕事を全力でやる」柳田
- 1.4 4位「やりたいことはやるべきで…認めてもらうには自分から一歩踏み出す」都村育人
- 1.5 5位「わたしはモデルとして勝てる可能性がある…!!わたしはまだ…挑める…ッ」藤戸千雪
- 1.6 6位「「無理」に折れない心は最高の資質だよなぁ…」藤戸社長
- 1.7 7位「結果とかセンスとかそんなのはまだいらないから、頑張りたい。頑張りたい。頑張りたい。ウチはちゃんと頑張ってみたい!!」佐久間美依
- 1.8 8位「本気でやってるから”落ちる”ことも”外される”ことも覚悟してる!」藤戸千雪
- 1.9 9位「そんなの独立と何ら変わりないじゃないか!?」綾野遠
- 1.10 10位「焦るな。お前は何を評価されてこの場にいる?盗め、学べ、地に足をつけろ、信頼を得ろ」柳田
- 1.11 11位「コネの後に結果を出すのが本物だ」柳田
- 1.12 12位「最後は幸せな場所を選びたい。じゃなきゃきっとこの道を選んだ意味がなくなっちゃうから」長谷川心
- 1.13 13位「今日限りで正式に「HAJIME YANAGIDA」をクビにする。お前なんか二度と雇わん」柳田一
- 1.14 14位「勝って。勝たないとその努力は証明できない」藤戸千雪
- 1.15 15位「全部、全部、今年僕が就職できたら解決するんです」都村育人
- 2 【ランウェイで笑って】最後に
【ランウェイで笑って】名言ランキングTOP15
1位「ミルネージュでパリで活躍するモデルのことです」藤戸千雪
引用元:「ランウェイで笑って」1巻
進路表に「ハイパーモデル」と記入して再提出をくらった千雪ですが、先生からハイパーモデルの意味を求められて自分がなりたいものに気がつきます。
先生からの問いに少し考え、そして照れた顔で言葉を発し、反芻している姿この部分は、千雪の夢への大きな一歩を表しています。
パパの事務所でもあるミルネージュでパリで活躍したい、今まで心の奥に秘めていた夢が溢れて止まりません。
この後学校の廊下でのけ反るほど大声で叫んでいますが、「夢は声に出せば叶う」方式に当てはまっています。
2位「”着た人が笑顔になる”そんな服を作れるデザイナーになりたい」
引用元:「ランウェイで笑って」3巻
次女ほのかの進学費用を渡すと、「育人の犠牲の上で夢を叶えたって嬉しくない」と激怒されます。
勘違いしているほのかに柳田さんの所で働いていること、給料をもらえたことを説明し、妹たちに改めて「デザイナーになりたい」と伝えます。
育人が手に持っているチェック柄がアクセントのワンピース、これは育人がほのかのために作った世界で1つしかないワンピースです。
兄の決意を聞き、ほのかたちは夢へ向かう育人の背中を押します。
3位「実力がない人間がやらなきゃいけないことは2つだけだ。実力を上げることと、できる仕事を全力でやる」柳田
引用元:「ランウェイで笑って」4巻
町張りが残っていないかチャックを任された心でしたが、2本残ったまま最終チェックを終えてしまい、柳田さんに怒られます。
土下座して謝り、育人も加勢することで最後は許してもらえました。
柳田さんから、下っ端としての仕事へ対する意欲ややり方を教えてもらいます。
ミスを許されたこと、そして普段ならば面と向かって教えてくれることが少ない柳田さんからの「教育」に、心の顔も緩んでいます。
4位「やりたいことはやるべきで…認めてもらうには自分から一歩踏み出す」都村育人
引用元:「ランウェイで笑って」4巻
デザイナーになりたいけれどマネージャーから反対され、落ち込む心。
心の部屋に散らばる「努力の跡」を見た育人は、千雪から学んだ言葉で心の背中を押します。
育人のほうが年下なはずなのに、心を諭すように優しく言葉を紡いでいます。
デザイナーになりたい心に寄り添う、育人の優しさが伝わってきます。
5位「わたしはモデルとして勝てる可能性がある…!!わたしはまだ…挑める…ッ」藤戸千雪
引用元:「ランウェイで笑って」8巻
芸華祭ファッションショーが行われ、心のステージが終了したとともに、モデルをした千雪は泣き出しました。
今まで身長の低さゆえにモデルとしてスタート地点に立てないことが多かった中、心と同じステージを歩いたこと、たくさんの称賛の言葉をもらったことが千雪の気持ちを好転させます。
同じチームでありながら「敵」でもあった心に、素直に抱きつく千雪の表情は幼い子供のようです。
自分が認められた、身長が小さくても可能性を見出せた、転機の瞬間です。
6位「「無理」に折れない心は最高の資質だよなぁ…」藤戸社長
引用元:「ランウェイで笑って」1巻
高校生だからという理由でスカウトを断った藤戸社長に、育人は再度直談判に向かいます。
リベンジする育人の姿が千雪と重なり、「無理」の言葉に負けない若者たちの姿に希望を見付けています。
モデルとしては身長が低すぎる千雪、才能はあるけれどまだ高校生な育人、2人の負けない心に魅力を感じ、将来夢を叶えている姿を想像しているようです。
優しく、温かい言葉に育人の心も緩んでいきます。
7位「結果とかセンスとかそんなのはまだいらないから、頑張りたい。頑張りたい。頑張りたい。ウチはちゃんと頑張ってみたい!!」佐久間美依
引用元:「ランウェイで笑って」13巻
今までコネ入社、チーフという立場に甘んじて仕事をしていた美依が、本気で頑張りたいと決断したシーンです。
過去の失敗から自信を失っていたけれど、育人や花丘の熱に触れてやる気を取り戻します。
しかし、一度失ったやる気を簡単に取り戻せるわけではなく、震える唇をかみしめます。
今まではその場の流れに合わせて仕事をしてきた美依の決意と、真っ直ぐな気持ちが伝わってきます。
8位「本気でやってるから”落ちる”ことも”外される”ことも覚悟してる!」藤戸千雪
引用元:「ランウェイで笑って」5巻
心とモデルの仕事を終えた千雪は、「モデルを辞めたい」とマネージャーに伝えている心の姿を目撃します。
「自分のせいで辛い思いをする人がいる」と悩む心に、千雪は同情されたと感じて激怒します。
身長が足りないことで多くの辛い経験をしている千雪だからこそ、自分の覚悟を否定された、蔑まれたと涙が止まりません。
千雪の覚悟を聞いて、心も覚悟を決めて再度「デザイナーになりたい」と伝えています。
9位「そんなの独立と何ら変わりないじゃないか!?」綾野遠
引用元:「ランウェイで笑って」10巻
祖母の会社でもあるアプロ、その中で新しいラインを任された遠は激怒します。
デザイナーにとって自分の思い通りになること、独立は「将来の夢」に位置付けられることが多いでしょう。
しかし、遠の場合はばあ様の言いなりになりたくない、超えたいという強い思いがあるからこそ、怒りが溢れ出ました。
有名ブラントの責任者を任されるなんて大きな出世ですが、人によっては怒れるほどの事件になってしまうことが分かります。
10位「焦るな。お前は何を評価されてこの場にいる?盗め、学べ、地に足をつけろ、信頼を得ろ」柳田
引用元:「ランウェイで笑って」10巻
デザイナー希望の育人が採用されたのは、パタンナーの部署でした。
がっかりしている育人に柳田は、仕事のあり方、そして己の「野望」へ続く道筋を示しています。
口が悪くぶっきらぼう、目の前のデザインに集中しているイメージが強い柳田さんだからこそ、後輩教育している姿が新鮮に感じるシーンです。
11位「コネの後に結果を出すのが本物だ」柳田
引用元:「ランウェイで笑って」11巻
過労で倒れた柳田さんの自宅を訪れた美依は、自分のコネで入社したことをバカにするような口調で話しかけます。
「コネ=悪いこと」と考えている美依をよそに、柳田さんはコネすらも踏み台にしようとしている意志を前面に出してきました。
自分への決意、そして美依への戒めにも聞こえてくる言葉です。
コネ入社なことを気にしている美依にとっては、心が痛む言葉だったようです。
12位「最後は幸せな場所を選びたい。じゃなきゃきっとこの道を選んだ意味がなくなっちゃうから」長谷川心
引用元:「ランウェイで笑って」15巻
インターンとして働いている中で、遠から正式にAYANOで働かないかと声をかけられます。
モデルを辞めて服飾の道を選んだこと、自分は追い込まれてから成長できる人だと分かっているからこそ、全ての過去と現在を受け止めて遠からの誘いを断ります。
AYANOで働けば有名になれる、多くのデザインに触れられることは百も承知だったはずです。
それでも自分の野望とは違う、幸せな場所とは違うと考え、あれほど内気でオドオドしていた心が大きな決断を下しました。
13位「今日限りで正式に「HAJIME YANAGIDA」をクビにする。お前なんか二度と雇わん」柳田一
引用元:「ランウェイで笑って」18巻
合同展示会で1位になった育人へ、柳田さんから称賛の言葉が送られます。
実力を認める、そしてみんなから認められているからこそ自分の手元から開放する、ツンデレの柳田さんらしい褒め方と言えるでしょう。
育人の言った「雇ってくださりありがとうございます」の言葉から、自分の手から巣立っていく言葉に「二度と雇わん」を選んだのでしょう。
少し微笑みながら育人を褒め、その足で美依へ敗北宣言している姿は涙なしでは見れません。
14位「勝って。勝たないとその努力は証明できない」藤戸千雪
引用元:「ランウェイで笑って」4巻
モデル以外のことは全部切り捨ててきた千雪とは違い、家族のことや他の人のことを全て持ち続けて頑張る育人を応援するこの言葉。
千雪なりのあこがれや尊敬の気持ちが溢れ出しています。
1つを極める大変さを知っているからこそ、両立する難しさを理解できるのでしょう。
しかし結果がでなければ理解されない、だからこそ「勝利」という結果を望み、育人の凄さをみんなに知ってもらいたいと思っているようです。
15位「全部、全部、今年僕が就職できたら解決するんです」都村育人
引用元:「ランウェイで笑って」1巻
頭のいい長女、バレー上手な次女、年の離れている三女、みんなが制限されることなく将来を考えられるために、自分の進路を「就職」にします。
本当はデザイナーになりたい、進学したい、でも自分が進学してしまうことで妹たちの可能性を狭めてしまうならば就職するという、長男の育人らしい考え方です。
妹たちを大切に思っているからこそ自分を犠牲にする道を選べるのでしょう。
自発的に考え、決断している育人は、強い心の持ち主と言えます。
【ランウェイで笑って】最後に
ついに完結を迎えた「ランウェイで笑って」。
ヘタレに見えながらもデザイナーになりたい育人、モデルしか見えていない直線的な千雪が交わることで、多くの化学変化が生まれています。
名言の中からも、決意や人生の背景、相手を思いやる気持ちが伝わってきます。
今回は15個紹介してきましたが、他にも名言はたくさん出てくるので、自分の中での名言ランキングを作ってみるのもいいかもしれません。
ぜひ素敵な「ランウェイで笑って」ライフをお過ごしください。