画像引用元:(左上ワールドトリガー(以下略称)10巻第85話 左下9巻78話 右上22巻第195話 右下8巻第65話)
「ワールドトリガーって遊真と修、結局どっちが主人公なの?」
と、読んでいて思ったことはありませんか?
ワールドトリガーには三雲修、空閑遊真、雨取千佳、迅悠一の4人の主人公がいます。
その中でも活躍やエピソードが多いのは「三雲修」と「空閑遊真」でしょうか。
ダブル主人公を取る作品は珍しくはないですが、やっぱり読者の中には「なんかもやもやするから取りあえず一人に絞りたい!!」という方もいらっしゃるはずです。
そんなとき、迷うと思うんです。
「遊真と修、どっちが正解に近いの?」
そのお悩み!この記事で一緒に解決しちゃいましょう!
ここでは遊真と修どちらがより主人公らしいのか考察していきます!!
修と遊真どっちが主人公かハッキリ分けたい!そんな方のための考察記事。ぜひお楽しみください!
目次
原作においての「主人公」とは
ワールドトリガーの作者である葦原大介先生は以下のように公言しています。
画像引用:ワールドトリガー第8巻質問コーナー⑦
1話のトビラ絵をチェックしてみると…
画像引用:ワールドトリガー1巻第1話「三雲修①」
先ほど並べた「三雲修」「空閑遊真」「雨取千佳」「迅悠一」が並んでいますね。
なので
「ワールドトリガーの主人公って誰?」
と聞かれたら、作者の意向に沿うように答えを出すと、
「ワールドトリガーの主人公は三雲修、空閑遊真、雨取千佳、迅悠一の4人です」
ということになります。
修と遊真どっちが主人公なの?
どちらが主人公かと言われれば、やはり主人公は修なのだと思います。
けれどあくまで原作者の意向は「4人が主人公」なので、これは私の個人的な意見です。
人によっては遊真が絶対主人公だという方もいらっしゃるでしょうし、千佳だって立派な主人公だという主張もあるでしょうし、何を言う迅さんだって主人公だよという意見もあることでしょう。
ようはあなたが思う主人公であればそれでいいのです。4人全員でももちろんいいのです(みんな素敵ですもんね…)
ですがこの記事は「修と遊真どっちが主人公なのか?」という、明確な答えを知りたい人のための記事なのであえてハッキリ書かせていただきました。
もちろん、修が主人公だというのにはきちんと理由があります↓↓
- メイン回が圧倒的に多い
- 部隊の隊長である
- 人気投票で2回連続1位である
ということ以外にも、修寄りのナレーションが初期で見られたことや、1巻の冒頭シーンで修の過去が描かれていること、そもそも第1話が「三雲修①」であることなどが挙げられます。
個人的には唐沢さんの「やっぱりきみはヒーローだよ」(10巻85話)の一言が大きいです。
けれどこれは一個人の解釈であり、本当の主人公はそれぞれ4人のヒーローヒロイン達なのです。
ここからはそれぞれの主人公らしさを見ていきましょう♪
「三雲修」の主人公らしさ
圧倒的にメイン回が多い
ワールドトリガーの話の題名は、キャラクターの名前+数字が付けられています。→例:「三雲修⑤」
これで大体メインキャラクターかそうでないかが分かります(玉狛第二㉔のような例外あり)
単行本最新刊(2020年10月13日現在)での状況を比較すると
画像引用:上ワールドトリガー第22巻目次 下ワールドトリガー第12巻目次
修の方が遊真よりも6話分メイン回が多いということになりますね。
部隊や国、出来事の名前をのぞき、個人キャラクターだと修が堂々と1番に輝いています。
これはかなり主人公らしいポイントではないでしょうか?
部隊を率いる隊長である
1巻から物語が始まり、3巻で修はチームを組むことを決意します。
その際に修は「玉狛第二」を率いる「隊長」になりました。
遊真が推薦し、千佳がそれに賛成し、若干本人は不服そうでしたが隊長という立場を選びました。
その後自分の非力さを度々痛感しているシーンがあります。隊長である修よりも隊員である遊真の方が力強い戦力であり、もう1人の千佳には恐ろしいほどのトリオン能力があります。
後半ではトップを張れるエースであるヒュースも隊に入ります。
それでも、その中で修はしっかり「隊長として」務めを果たしているように見えます。
玉狛第二の中で修が1番強いわけではありません(むしろ1番弱いような…)
ありませんが、この「玉狛第二の隊長」は修にしか務まりません!
2回連続【人気投票第1位】
ワールドトリガーでは2回にわたって人気投票が開催されました。
結果は修が2回とも1位!
対して遊真は1回目は2位、2回目が4位でした。
作者からは「不動のメガネ」と呼ばれており、その人気は確かなもののようですね。
遊真がぐんと順位が落ちたのは、黒トリガーを使わなくなったのが関係しているのでしょうか。
「空閑遊真」の主人公らしさ
1巻の表紙を飾っている
ワールドトリガー、その1巻の表紙は
このように大きく遊真が載っています。そんでもってすごい主人公感もあります。
1話の戦闘シーンは、修:約4ページに対して、遊真:約7ページという違い。
見開きも大きく使い、派手で爽快なアクションが描かれていますよね。さらにこの敵(バムスターちゃん)は遊真が倒します。
表紙を飾るだけでなく、早々から大活躍を見せているんですね。これも彼ならではの主人公らしさだと思います。
メディアの顔出しが圧倒的に多い
この考察をする前私は、主人公といえば遊真の方だろうと思っていました。
その理由は、メディアに対する顔出しの多さ。
上の三つのようにTwitterのワールドトリガーの公式アカウントは全て遊真がアイコンです。
アイコンは作品の顔ですから普通は主人公が選ばれるものでしょう。
単行本一巻の表紙も彼が飾っており、修はといえば二巻の表紙。順番なので仕方がなかったのですが、どうしても人間の目は「2」より「1」を覚えやすいのです。
先日発表されたばかりのアニメ2期のビジュアルも遊真オンリーでした。
画像引用元:ワールドトリガー 東映アニメーション
あまり公のビジュアルで修の単体を見かけないのは、すこし不思議なものです。
「雨取千佳」の主人公らしさ
調べていくうちに千佳もかなり主人公要素が強いことが分かりました!
「ほほう、気になりますな」と思った方はぜひお付き合いくださいませ。
全てのきっかけを作った人物
修は(他にも理由はあるが)「千佳を守るために」ボーダーの入隊を決意しました。その後修と遊真が出会ってからは「千佳と隣二さんを再会させるために」千佳の手伝いをすることにしました。
その後は遠征部隊へ入るために玉狛第二として頑張っていくわけですが…
言ってしまえば、このワールドトリガーという作品の物語は千佳のために進んでいっているのです。
4人の主人公のうち1人だけ女の子であり、唯一の主人公とはかけ離れているように一見見えますが、全然そんなことはないのでした。
物凄く「成長」するキャラクター
そして千佳は「人を撃てない」という難しい問題を抱えており、今ではそれを克服することに成功しました。
1人で逃げ回っていただけの小さな女の子が、仲間のために人を撃てるまで成長したのです。この彼女の成長は作品の中でもかなり群を抜いているのではないでしょうか。
彼女が表紙を飾った3巻と22巻を並べると、その成長ぶりがよく分かります。表情は凛としており、隊服も板についてきました。
「迅悠一」の主人公らしさ
主人公の中で一番年齢が高く、未だに謎が多い迅さん。何かとよく登場する重要人物です。
重要人物なのは間違いないのですが、今のところ目立った主人公らしさはあまりありません。
大活躍という活躍が少なく、サポートや裏方に徹することが多いキャラクターです。
ですが仕事をしているボーダー内の迅悠一をたくさん見ることはできても彼の「素性」に触れる話はほとんど無い状態。
遊真や千佳、修の過去がたくさん描かれているのに対し、迅の過去の直接的な描写はほとんど無し。母親をネイバーに殺されており、5年前に師匠を亡くしているのにも関わらずその話は未だに描写されていません。
ですが三輪の発言からして、どうやらかなり冷酷な一面も持ち合わせているようです。
画像引用:ワールドトリガー9巻第75話「大規模侵攻㉑」
昔、三輪と迅はこういう形で会ったことがあるようですね。「千佳を助けてほしい」と頼む修と「姉を助けてほしい」と頼む昔の自分の姿を重ねているようです。
画像引用:ワールドトリガー9巻第75話「大規模侵攻㉑」
ここで「知るか 他人(ひと)に縋るな」と冷たくあしらっているのが、三輪らしいと言えば三輪らしいのですが、気になるのが回想とつながっているところ。
流れからして、迅が三輪に「他人に縋るな」という発言をしたと取れます。
こういう風に読者があまり目にしない裏の迅さんや、まだ本作ではしっかり描かれていない迅さんの過去が明らかになった時、彼の主人公らしさというのは本領発揮してくるのかもしれません。
考察まとめ
ここまで読んでくださった方お疲れ様でした♪この記事をまとめると、
- 原作者の描く主人公は「三雲修」「空閑遊真」「雨取千佳」「迅悠一」の4人
- より主人公らしいのは三雲修である。
- 遊真、千佳、迅にもそれぞれ主人公らしさがあり、誰が主人公かは個人の解釈による。
となります。
まだまだ展開が続くワールドトリガーという作品。彼らの成長が毎話とても楽しみです!!
もしあなたの周りで「ワールドトリガーって主人公どれ?」と聞いてくる人がいたら、4人のキャラクターをそれぞれ見せて教えてあげてくださいね。
それでは!最後までご覧くださりありがとうございました。