不滅のあなたへ

【不滅のあなたへ】最終回はどうなる?結末を電撃ネタバレ予想!

画像引用元:「不滅のあなたへ」13巻表紙

「不滅のあなたへ」は、「聲の形」の著者である大今良時先生が2016年11月から連載しているファンタジー作品です。
「このマンガがすごい!2018 オトコ編」で第3位にランクインする等世間から注目を浴びている本作ですが、最近では第1部が完結し、更にはNHKでのアニメ化も決定していてファンとしては目が離せない展開が続いています。

現在発売されている最新13巻からは舞台はまさかの現世へ!

  • これからフシはどうなっていくのか
  • 彼が大切に思う人達はこの世界でどう生きるのか
  • 最大の敵であるノッカーが現世で与える影響とは

今回の記事では、まだまだ読者を驚かせてくれる展開が続く本作が迎えるかもしれない結末を、これまでの物語の伏線を拾い集めながら大胆に予想していこうと思います!

不滅のあなたへのここまでのあらすじ

画像引用元:「不滅のあなたへ」1巻 第1話

物語の始め、フシは観察者によって地上に投げ込まれた球でした。
彼は「刺激を受けた物の姿へ変化できる能力」「死んでも再生できる能力」をもっていて、初めて姿を得たオオカミという生物の飼い主である少年の「死」という刺激に触れてその姿を獲得します。

画像引用元:「不滅のあなたへ」1巻 第1話

少年がそうしたかったように更なる刺激を求めて旅立ったフシは、生贄の少女マーチや彼女の事を大切に思うパロナ、フシに歪んだ愛と執着を向けるハヤセ等と出会い、彼らと関わる中で「人間として生きる」という事が何なのかを学んでいきます。

そして大きな転機となったのは、ウラリス王国の王子ボンとの出会いでした。
死んだ人間が見えるボンはフシの傍にいる彼を大切に思う人々の姿が見え、彼をフシの元に導いたのはかつてフシを守って死んだトナリという女性だったのです。

国を守るため、そしてフシを守るために命を捨てる覚悟をしたボンをフシは救い、ハヤテの子孫であるカハクに宿るノッカーから彼らの正体がファイという「魂そのもの」の存在であることを知りました。

「おもくて いたくて くるしいそのからだから みんなをたすけたい」
「それをえいえんのものにする フシとくろいひとを みんなゆるさない」

画像引用元:「不滅のあなたへ」9巻 第78話

魂を苦しみから解放したいと言うノッカーから人々を守るため、フシ達は王都レンリルへ戦いに赴きます。

激しい戦いの中、ノッカーから全ての姿を奪われてしまったフシでしたが、ボンが自分の姿を与えた事をきっかけにかつて死んだ大切な人々を蘇らせる術を知りました。
彼らを平和な世界を連れて行くため、世界中に根を張ってノッカーのいない世界を作ると決心したフシは世界を覆うため、自ら意識の海の中へと沈んでいきます。

画像引用元:「不滅のあなたへ」12巻 第115話

(ボンの姿を借りた状態で、フシは一人戦いに臨みます)

新章!舞台は現世へ!

画像引用元:「不滅のあなたへ」13巻 第117話

そして、13巻ではついに第2部現世編が始まりました!

この世界は私達の知る世界に近い文明をもっていますが、あくまでも「フシが根を張る事でノッカーから守った世界」の延長線にあります。

「レンリルの大木から伸びる根がかつて世界を支配していた闇を打ち砕いた」

という伝説が残る世界で、フシは大切な人々を蘇らせ、そして再開を果たしました。

新たにハヤセの子孫を含む現世の学生達も登場し、今後どのように絡んでいくのかが注目されますが、果たしてこの物語はどこに向かっていくのか。

予想外の展開を迎えた新章からどのような結末を迎えるのか、考察していきたいと思います。

ここからどうなる!気になる結末は?

まず、これまでに出てきた重要なポイントについて整理していきましょう。
新章から問題になるのは、

  1.  ノッカーは再び現れるのか
  2. 観察者とは結局何者なのか
  3. フシは目覚めた世界はでこれからどのように変わっていくのか

の3点ではないでしょうか。

ノッカー自体が魂である事やハヤテの子孫であるミズハにノッカーの影響が見られる事からも、おそらく今後もノッカーという存在が消えてなくなる事はないでしょう。
ですが、世界全体にフシの意識が張り巡らされた現世で以前と同じような行動を取るとは考えにくく、今後は直接人々を殺すような事はせず、精神面や他のなんらかの方法でアプローチしてくる可能性もあります。

未だに謎の存在である観察者は13巻でフシに新たな力を与えて姿を消しましたが、ミズハの件からも一つ残らず敵を滅したという言葉もどこまでが真実なのか分かりません。

そして、長年世界と繋がり続けていたフシが目を覚ましたことで根の成長が止まってしまいました。

再び接続できる能力を手に入れたものの、これが今後どのような影響を与えてくるのかも気になります。

それでは、ここからはそれぞれのポイントについて順番に考えていきましょう。

単行本表紙が示すものは?叶わない夢の姿達

ファンの方ならすでに知っている方が多いとは思いますが、単行本の表紙に違和感を覚えた事ってありますよね?
分かりやすい例で言うと2巻表紙のマーチは彼女が憧れていた大人の姿をしています。

更に4巻表紙でリーンの隣にいるのは事故で顔を損傷する事のなかったグーグーで、11巻表紙ではカハクがパロナの姿をしたフシと寄り添うと言うあり得ない姿が描かれているのです。

つまりこれは、表紙に描かれているのは「叶わない夢」の姿であり、この事については著者自身がインタビューでも触れています。

参照:このマンガがすごい!WEB 大今良時先生インタビュー

ここから考えるべきなのは、第2部の始まりである13巻の表紙の事でしょう。

13巻ではネオンが入り混じる現世の街に笑顔で立つフシの姿が描かれています。
つまりこれは、今までの法則に当てはめて考えるなら、

「現世でフシはこのまま平和に暮らせるわけがない」

という事を暗示しています。

物語が新展開を迎えている以上平和な展開が続くとは思えませんが、やっと念願が叶って平和な世界に辿り着いた彼らに今後何が待ち受けるのかと思うと、

楽しみである反面「どうか今度こそ幸せになってくれよ…!!」という心の声が止まりません。

おそらく今後カギになってくるのは、舞台が「現世」に変わった事です。

今の私達にとって問題となっている社会の在り方や闇が、ノッカーという存在に成り代わってフシ達に襲い掛かってくる可能性は大いに考えられるでしょう。
ハッピーエンドに向かうのであれば、最終的に魂との折り合いをつけて平和に暮らして行くという方向性もあり得るかもしれませんが、私はそうはならないような気がします。

現代において紛争や自殺などの問題がなくなっていない事を考えるならば、人を死へと向かわせるノッカーという存在が消える事は永遠にありません。
つまり、どのように形を変えようともノッカーとの戦いが終わる事はないのです。

願わくば、そんな世界の中でもフシ達が生きる道を見つけていくような結末を迎えて欲しいと個人的には考えています。

観察者の正体は?!フシが作り出された理由は何か

画像引用元:「不滅のあなたへ」13巻 第118話

次に、根本的な大きな謎として「観察者」とは何かという点から考えていきます。

1巻冒頭、観察者は「ありとあらゆるものの姿を写しとり、変化することができる」球を世界に投げ入れ観察することにしました。
そして、その球が刺激を受ける事で人の姿を写しとり、「生きる意味」を模索していく姿を見守る中で、

「ノッカーはお前の敵だ」
「あれと戦って勝て」

と助言を与えます。

ノッカーに姿を奪われたフシに自分の一部を奪われた気持ちと、奪われた事による自分の中の違和感・空洞に価値を感じるかと問いかけますが、このシーンの最後に気になる発言を残します。

「私達には大いなる目的がある」
「“この世界を保存する”ことだ」
「そしてこいつ(ノッカー)はその計画を阻むため放り込まれた存在だ」

画像引用元:「不滅のあなたへ」2巻 第13話

まず、「観察者」とは一人ではなく複数の何かを指すということ。
そしてこの世界を保存することが目的と言っていますが、その計画を阻むために送り込まれた存在が魂であるということからは次のような疑問が生まれます。

  1. 魂を肉体に閉じ込めた存在が「観察者」であるなら、それを阻むために魂(ノッカー)を送り込んだ存在が別に存在するのか
  2. 世界の保存とは何を目的にしているのか
  3. 魂が敵であるならフシはどのような存在なのか

私は最初「観察者」がこの世界の神のような存在だと考えていました。
神であれば複数いても矛盾はありませんし、新たな生命を生むこと等造作もないでしょう。

ですが、観察者の敵として魂だけを世界に送り込む存在がいるとなれば話が違ってきます。

これが意味するのは、世界とは「生命として苦しみながら何かを得る」事が正しいと考える派閥と、「肉体は不要で、自由な魂のみで構成されるべき」と考える2つの派閥が存在することです。

観察者が絶対的な存在ではないとなると、ノッカーを統率している存在は何なのかという事になりますが今のところこの答えは私にも想像がつきません。
ただおそらく観察者達が言う「世界の保存」とは、物質世界の中で魂が成長を続ける世界を守る事なのではないかと予想しています。

魂が成長する事で世界を保存する事に繋がるのであれば、肉体から全ての魂を開放する事は世界が滅ぶ事を指し示します。
そして、もしもフシという存在が「人として生きる事で魂の成長を証明する」存在であるというならば、彼を不死の存在としてこの世界に投げ入れた事にも納得がいくのです。

フシが更に多くの経験を重ねて魂を成長させ敵対存在にそれを証明できた時、観察者達の世界の保存という目的は達成されるのではないのでしょうか。

壁に描かれた大切な者達!それが意味する物は?

画像引用元:「不滅のあなたへ」1巻 カバー裏

表紙のイラストについてはすでに触れましたが、1巻からずっとカバー裏に描かれているらくがきがありますよね。
これも著者インタビューで触れられていますが、一番上に書いてる文字は「わすれないように」という意味だそうです。

第1話に出てくる少年の家の壁を背景にフシの記憶にある忘れたくない人達が描かれていますが、巻によってその人数は増えたり減ったりしています。
これはその時フシの記憶の中に彼らが残っているかどうかを意味していて、12・13巻の裏表紙を見てみると、なんと、壁のスペースが増えているんです。

画像引用元:「不滅のあなたへ」12巻 カバー裏

9巻の時点でも一度スペースが増えましたが、これは明らかに第2部においてもフシの忘れたくない大切な人達が現れるという事を意味しています。

守るべき人達が増えた世界でフシが世界にどのような影響を与え、変わっていくのか。

第1部の最終局面では大切な人々を守るためにノッカーとの全面対決に乗り出した事からも、最終的にフシはそんな彼らのために再び立ち上がる事になるでしょう。

そしてこれは考えすぎかもしれませんが、ここから先の展開で心配なのはフシが最後まで彼らの存在を忘れずにいられるのか、という点です。

もしも最終巻のカバー裏を見た時に誰もいなくなっていたら私は泣きます。

ええ、100%確実に。

カバー裏にいる彼らの存在が今のフシという存在を成り立たせていますが、12巻においてフシは、「自分の夢はみんなの夢を叶えること」だと語りました。

画像引用元:「不滅のあなたへ」12巻 第115話

しかし、これから更に忘れたくない存在が増えていって、永遠に死ぬことのないフシにとって抱えきれない程の大切なものが増えてしまったとしたら…。
その時彼は人という存在として生き続ける事ができるのでしょうか。

普通の人間であれば自己防衛本能が働いて古い記憶から薄れていくものですが、おそらくフシは無意識に彼らの事を忘れる事はないと思います。
もしノッカーが関わることなく忘れるのだとしたら、それは自分から必要だと判断して忘れるという事でしょう。

ここまで多くの人達と関わりながら生きてきたフシだからこそ、マーチが望んだように自分の幸せを諦めず、仲間達と生きていく未来を掴んで欲しいと切に願っています。

今後も目が離せない!第2部からの展開に大注目!

画像引用元:「不滅のあなたへ」13巻 第120話

「不滅のあなたへ」はその人気の高さと第1部までのボリュームを考えれば、まだまだこの先も私達を驚かせてくれるような衝撃的な展開が待ち受けていることでしょう。

まだ第2部が始まったばかりでその結末は予想の域を出る事はありませんが、引き続きフシ達がどのような道を歩むのかどきどきしながら見守りたいと思います。

まだ読んだ事がないという人はLINEマンガ等のアプリでも読むことができるので、要チェックですよ!

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