ワールドトリガー

【ワールドトリガー】三雲修のサイドエフェクトについて考えてみた

画像引用元:ワールドトリガー10巻(第85話「三雲修⑪」)

ワールドトリガーには4人の主人公がおり、そのうち3人はサイドエフェクトを持っているのですが、なぜか修にだけサイドエフェクトがありません。

副作用(サイドエフェクト)があるキャラクターは、より個性的に輝いて見えますよね!

「俺のサイドエフェクトがそう言ってる」と不敵に笑う迅さんとか…。ひゃーっ、かっこええええ

特別感ましましのサイドエフェクト、主人公には必須のアイテムのように思われます。それがどうして「彼にだけ」与えられなかったのでしょう?

この記事では、原作コミックの内容と照らし合わせながら

  • 修にサイドエフェクトが無い理由とは
  • もしサイドエフェクトがあれば修は強い?
  • 修にサイドエフェクトは追加される?されるならどんなもの?

これらについて徹底考察してまいります!

彼にサイドエフェクトが無い本当の理由を、いざ!解き明かして行きましょう!

修にサイドエフェクトが無い理由は?

「弱くてがんばるキャラ」であるため

「三雲修」は葦原先生公認の「弱くてがんばるキャラ」として本作では描かれています。

そしてそれこそが彼がサイドエフェクトを持たない理由の1つなのでしょう。

引用:ワールドトリガー8巻(第1回人気投票結果発表)

第1話からその戦闘力の低さにポカーン( ゚д゚)としてしまう方もいらっしゃるでしょう。
遊真や千佳が大活躍を見せる中、修だけが半端な強さであるのにもどかしく感じる方もいらっしゃるでしょう。

かくうえ私も昔は「修だけ弱っちいなあ…」と読みながら思っていたものです。

ですが、その弱さにこの作品の魅力は詰まっています。

修はほぼ戦闘経験がなく、めちゃめちゃトリオン能力が低く、なんならボーダー入隊試験を落とされかけるレベルです。
加えてサイドエフェクトも持っておらず、特に初期では戦闘員としては非力でした。

そんな「弱くて頑張る主人公」にどでかいサイドエフェクトがつけられると「ん??」ってなりますよね。

サイドエフェクトを持っていない修は「持たざるもの」の名にふさわしいと言えるでしょう。

読者と距離が「近い」存在にするため

修にサイドエフェクトが無いことは、読者との距離を近くしているというメリットがあります。

修は遊真のように戦争をくぐりぬけてきたわけでも、千佳のように巨大なトリオン能力を持っているわけでもありません。

加えてサイドエフェクトが無いことが決め手。

このような平凡さが、読者に共感をうませやすいのです。

サイドエフェクトがある主人公は個性的で、読んでいて頼もしい限りですよね。
けれど修にはある意味これと正反対の「個性」があるのです。

例えばこうして主人公たちのサイドエフェクトをまとめてみると、

  • 空閑遊真…「嘘を見抜く」
  • 雨取千佳…「敵感知」「気配を消す」
  • 迅悠一…「目の前の人間の少し先の未来が見える」
  • 三雲修…「なし」

なんだか修の心もとない感じが伝わってきちゃいますね…。

ですが、それこそが彼の魅力なのです!

私たち人間は「嘘を見抜く」ことはできませんし「未来を予知する」こともできません。そういう点では彼らの心情を理解するのは少し難しそうです。

けれど、どうでしょう。
修はそれらとは程遠い環境で育った読者と「近い」存在ですよね

4人のうち1人だけサイドエフェクトが無いことは、むしろ彼の個性の1つ。
特別な要素が無い弱くてがんばる修だからこそ、彼はこの物語の主人公なのでしょう。




サイドエフェクトがあれば修は強い?

サイドエフェクトがあるキャラクターが必ずしも強いとは限りません。(現在サイドエフェクト持ちのキャラは強い人ばかりですが)

たとえ修にサイドエフェクトがあっても、今の100倍も200倍も強くなれるわけではないのです。

むしろ能力によっては修が使いこなせず「サイドエフェクト無い方がマシなのでは…」という結果にもなりかねません。

具体例を出すと「迅さんの未来を予知する力」

戦闘や日常で見事に使いこなしていますが、未来ばかりを見すぎて現実がおろそかになるという欠点を持っています。(迅さんもよくやらかしてしまうらしい)

千佳は友人と兄が行方不明になっています。それがサイドエフェクトに関わっているわけではありませんが、その膨大なトリオン能力によって引き起こされたと言えるでしょう。
彼女の便利なサイドエフェクトの裏には苦難がぎゅっと詰まっているんですね。

なのでたとえ修にサイドエフェクトがあったとして、それを上手く使いこなせたとしても、なんらかのデメリットが生じるということになります。

彼の強みが増える分、弱みも増えるということですね。

結果として修がサイドエフェクトを持てたとして、極端に強くなる可能性は低いと思われます。

修にサイドエフェクトは追加される?

サイドエフェクトはそのほとんどが生まれ持ったものですが、途中から追加されるケースもあります。

修にもその可能性は考えられます。

追加されたケースを見ていくと、主人公の空閑遊真あげられます。
彼のサイドエフェクトは、遊真の父親の有吾のものであり、本来遊真はサイドエフェクトを持った人間ではなかったはずです。(上書きされた可能性もありますが)

引用:ワールドトリガー3巻(第20話「空閑遊真④」)

これはブラックトリガーを作る際に遊真の元へ受け継がれました。

実際修が同じように人からサイドエフェクトを受け継ごうと思うと、単純に考えて1度死にかけなければいけません。それに関しては詳しい供述が無いので成功する確率も不明ですが…

けれど、いくつもの難関を乗り越えれば彼もサイドエフェクトを手にすることは可能なのは確かです。

ただ前述したように修はあくまで「弱くてがんばるキャラ」なので、その可能性は低いと思われます。




サイドエフェクトの種類

サイドエフェクトには大きく分けて4つの種類があります。
細かい能力は本当に人それぞれで、特性も使い道も何から何まで十人十色です。

引用:ワールドトリガー7巻(第56話「風間隊」)

Sの超感覚ともなれば人間の粋を飛び出しかけていますが、Cの強化五感であっても使い方と使う人によっては便利なものとなります。

種類はそれぞれですが、使いこなせるかは実力次第、ということでしょう。

修にピッタリなサイドエフェクトはこれだ!

と、いうわけでぶっちゃけ修にサイドエフェクトが追加されるならどんな種類なのか?されたらどうなっていくのか?というのを考察していきます!

Cランク:強化五感

強化五感は一番ランクの低いサイドエフェクトです。

「一番低いなら一番使いやすそう!」そんな気がしてきます。
ですがこのコマをご覧ください。

「長時間の聴覚共有は酔ってくる」

引用:ワールドトリガー7巻(第56話「風間隊」)

普段より五感が鋭くなることで、通常の人間はその感覚になれず振り回されてしまうのです。

慣れればなんてことないのですが、今までの感覚とは異なるのですから、自分の身体が思うように動かなくなることも考えられますね。

これはかなりの痛手になるでしょう。
もし修に追加されたら初めのうちはその感覚に慣れずに苦戦すると思われます。

そしてランクが低いサイドエフェクトだからといって、それに比例して人数が多いわけでもないので、修が追加される確率はどのランクも同じでしょう。

C~Bランク:特殊体質

村上や影浦のサイドエフェクトがこれに当たりますが、これを持っているキャラを見るとどうにもサイドエフェクトによって人間関係に悩んでいることが多いように思います。

修は現在いろんな人と関わって様々なことを学んでいます。それと比例して良い人間関係もどんどん築けているようです。

この人間関係がサイドエフェクトで崩されてしまうようになれば、読んでいて悲しくなるかもしれないですね。

B~Aランク:特殊技能 A~Sランク:超感覚

ここまで来ると修には不釣り合いだと思います。

決して彼が弱いのをけなしているのではなく、この作品のコンセプトとして「持たざるものがどこまで行けるのか」というのがあるので、修が途中からこのレベルのサイドエフェクトを手に入れるのは考えにくいですね。

引用:ワールドトリガー5巻(37話「三雲修⑥」)

とはいえこんなサイドエフェクトを持った修だって、可能性的にはありえちゃうんです。
…でも想像すると不思議な感覚になりますね…




考察まとめ

この記事では修のサイドエフェクトについて考察しました。まとめると以下の通りです。

修にサイドエフェクトが無い理由は2つ!

  • 弱くてがんばるキャラであるため
  • 読者と近いキャラにするため

他にもこんな内容もご紹介いたしました♪

  • 修にサイドエフェクトがあっても最強になれるわけではない
  • 修にもサイドエフェクトが追加される可能性はある

初期に比べ、修の戦闘技術や戦略の練り方は向上しているといえるでしょう。こつこつ確実に頑張る「三雲修」というキャラクターは、やはり読者から見て応援したくなるものです。

今後とも彼の成長の過程を、そしてワールドトリガーという作品をしっかり楽しんでいきましょう!!

画像引用:ワールドトリガー東映アニメーション

余談になりますが、製作が決定しているアニメのセカンドシーズンとっても待ち遠しいですね!!

先日発表されたティザービジュアルがカッコ良すぎて私はどうにかなってしまいそうです(^^)

それでは!最後までご覧くださりありがとうございました。