それでも世界は美しい

「それでも世界は美しい」ついに完結!最終回のネタバレをチェック!

「花とゆめ」、「花とゆめコミックス」にて掲載された、椎名橙先生が描く「それでも世界は美しい」。
単行本は白泉社から全25巻が刊行、2014年にはテレビアニメも放送されました。

そんな人気の「それでも世界は美しい」が遂に完結を迎えました。
今まで読んでいた人も、実は少し遠ざかっていた人も、そして気になってはいたけど読んだことがない人も、ぜひこの記事で今までのあらすじ、そして最終回をチェックしてみてください。

  • 最終回の意外な結末
  • リビとニケの関係はどうなってしまうのか
  • 「それでも世界は美しい」の意味とは

世界を愛し、世界に愛されるニケ、そして世界を突き放したリビの恋愛物語であり、冒険物語でもあるこのお話。
最終回はどのような展開が待ち受けているのでしょうか。

↓↓↓今までのあらすじを飛ばして25巻のネタバレへ進む人はこちら↓↓↓

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「それでも世界は美しい」1~24巻 あらすじ

最終巻25巻のネタバレの前に、今までの話をざっくりと確認していきましょう。

主な登場人物

ニケ(ニケ・ルメルシエ)
雨の公国の公女、晴れの大国のリヴィウスに嫁ぐ。
雨を呼ぶ力を持つ。
おしとやかとはかけ離れ、公女らしくない性格。

リヴィウス(リヴィウス・オルヴィヌス・イフリキア)
晴れの大国の王。
幼い頃から人の上に立っていたため、心が枯れていた。
しかし、ニケと出会い、様々な感情を取り戻していく。

ニール
リヴィウスに仕える秘書官。
心を許すことがほとんどないリヴィウスの、数少ない理解者。

ヨル
ニケのために行った惑いの森で孵化、最初にリヴィウスのことを見たせいか母親だと思っている。

シドン
闇の帝国、最後の帝王。
日照りと長雨により世界に君臨。
怨念により、災厄を起こしたため、封印されていた。

1~24巻までの大まかなあらすじ

「姉妹間のじゃんけんに負けた」、それを理由に晴れの大国の太陽王リヴィの元へお嫁に行くことになった雨の公国の第4公女ニケ。

「余は太陽に飽きた。雨を所望す」と言い放ったリビに、ニケは憤慨。
リヴィは思い通りにならないニケに、ニケは子供ながらに王のリヴィに、お互い手を焼きます。

最初は恋愛感情のない結婚だったが、ともに危機を乗り越えていくことで、次第にお互いを想い合うようになります。

ある時、リヴィとニケで雨の公国へ帰った際、婆がニケを取り戻そうと閉じ込めてしまいます。
しかし、リビが鍵を見付けることでニケを取り返します。

引用元:「それでも世界は美しい」

オアシスへ行った際、ニケの負傷を死亡と偽り、ニケを手元に置こうとした大子。
しかし、大子から逃れ、リヴィとの仲を深めるきっかけになりました。

リヴィの幼馴染であり元婚約者のルナが、フォルティス公との婚約から逃げて2人の元にやってきます。
実はフォルティス公の目的は王室御用船から出てきた麻薬の出所を突き止めることが目的、そして今までの作ったフォルティス公ではなく本当の彼を見たルナは、正式に婚約します。

リヴィ生誕祭の際、ウルスラたちによる反逆行為により、ニケの力が暴走、そして世界中に知れ渡ってしまいます。

ニケを助けるため、リヴィは惑いの森のカッサンドラの元へ。
試練を乗り越え、カッサンドラの力でニケは治療されていきます。

慰安旅行の際は、ネフェロにさらわれてしまうニケ。
そのネフェロの手からニケを助けたのは、リヴィの面影を持つアル。
善人かと思いきやニケを利用し、古代の祠を暴走させ、ネフェロの大切に築いてきた塩田や空の大公国を壊してしまいます。
そして、アインからニールへ、春の前に世界が終わってしまう可能性があることを告げられます。

世界を滅ぼそうとするアル、それを食い止めようとするリヴィの攻防が始まります。
世界を手に入れた闇の帝国の最後の帝王、シドンが悪霊として目覚めてしまいます。

引用元:「それでも世界は美しい」

「それでも世界は美しい」最終回25巻 ネタバレ

ニケが守護神になり、リヴィの前から姿を消してしまいます。

それをきっかけに世界は再起動し、回復、恒常化へ向かってゆくのです。

そう、ニケは犠牲になったわけではありません。
リヴィを1人にしたわけでもありません。
少雨化を解消するにとどまらず、美しい世界を、そしてアルを蘇生させたのです。

ニケと出会ったことで人間味を取り戻していたリヴィも、さすがに振り出しに戻ってしまいます。

そんな中、同じ境遇に立つアルはだんだん感情を取り戻し、ニケに関する情報をつかみ取ります。
ニケが身代わりになり守護神となってしまい、リヴィはシドンを分けて閉じ込めた百万もの石碑を統合しなければなりません。
しかし、ニケのおかげで世界が救われたのも事実です。

全てを探しきるまでに寿命は足りないと言われたリヴィ。
しかし、そこでルナから、各国の首脳から助けを、そして、協力をお願いすることになりました。

最初のころの独りよがりのリヴィはもういない、みんなの協力に「これが世界を信用するってことなんだ」と実感します。

それでもなかなか集まらない中、リヴィは一大決心をします。
それは「世界中に公表すること」

これはリヴィにとってはかなり不利なものです。
ニケの絶対的存在を公表してしまうことで、リヴィの立場、権威が失墜してしまうからです。

今までならばこんなこと考えもしなかった、やはりきっかけとしてニケ、そしてアルの存在が大きいから。
そのことは、悪霊も見ていました。
そして、悪霊すらも世界を信じてみようと改心するのです。

そして時は過ぎ、6年。
1か月ほど前に悪霊は消えたにもかかわらず、ニケは姿を現しません。

リヴィがニケのために花畑にした場所、そこで夜は毎日花を撒いています。
6年の月日がリヴィを大きくし、ニケをすっぽりと抱きしめられるほどまでに成長しました。
ここに帰ってくる、そんな保証はない中、どうしても待ち続けてしまいます。

そんな中、空が光り、振り返るとニケが立っているではありませんか。
6年ぶりで大きくなっているため、本当にリヴィか確認してしまうニケ。
2人は涙を流し、抱きしめ合います。

引用元:「それでも世界は美しい」

「それでも世界は美しい」最終巻の心つかまれるポイント 感想

個人的に心をつかまれて、なかなか次のページに進めなかった場面を紹介します。

リヴィが世界中に公表した場面

最初のころのツンデレを超えたツンしかないリヴィであったら考えられない、あの場面。
1話から読み返しても、同一人物?と疑ってしまうほど、考え方や性格に大きな変化が出ています。

個人的には最初のころの王様ツンデレキャラもかなり好きですが、このニケのためならば何よりも優先するこのカッコよさ。
以前のリヴィとは別物で、再度惚れてしまいます。

この場面は過去の話を、リヴィの性格を、ニケによって考え方が変化してきたこと知っているからこそ、グッとくる場面でしょう。

時間がある方、そして詳細を知りたい人はぜひ1巻からの、読み直しをオススメします。

ニケとリヴィの再会シーン

このシーンで泣かない人は、いないのではないでしょうか。
絶対涙するポイント、ハンカチもしくはタオル必須です。

このシーンは何回も読みなおしました。

自分ならば6年間待てるのか、そもそも信じ続けられるのか、愛する人を失ってちゃんと自分を保って生活ができるのか……

もちろん想像しかできませんが、私ならばリヴィのように信じて待つことはできるのか、疑ってしまいます。

そんな中でもニケの帰りを待ち、一面の花畑を作ってしまうほどです。
単純に花畑、きれいな背景、だけではない、あの場面全てがリヴィの「ニケへの想い」なのです。

これだけ大きな愛情を持っていること、そして持ち続けていること、その人がリヴィということ。

そんなリヴィとニケとの再会、涙は止まりません。

引用元:「それでも世界は美しい」

「それでも世界は美しい」これからどうなっていくのか 予想

漫画としては完結してしまいましたが、2人の生活は続いていきます。
そんな2人のこれからの生活を予想してみましょう。

↓↓↓ここからは個人の予想です↓↓↓

まずは晴れの大国、雨の大国、そして全国へニケの帰還の報告、そして1か月ほど祝福の祭典が全国で開かれるでしょう。
ニールやルナなど、お祭り好きたちがきっと大はしゃぎで祭りの開催に加担するでしょう。

お祭り期間中はニケもリヴィも大忙し。
全国を移動しながらさまざまなお祭りに参加、その土地柄に触れて喜びを共有していきます。

その後、2人の間には赤ちゃんが。
見た目はリヴィにそっくり、性格はニケのようにお転婆な男の子が生まれそうです。

ニケ、リヴィの2人はきっと今までのように、でも今まで以上に愛情を持ち、増やし続けていくでしょう。
きっと誰からも愛される「理想の夫婦」、そして「理想の家族」になっていくのではないでしょうか。

「それでも世界は美しい」を読んで まとめ

読み進めていくとどんどん世界が広がっていく「それでも世界は美しい」。
壮大な世界観、さまざまな国、そして自然の驚異と自然からの愛情を読むことができる作品でしょう。

このマンガが好きすぎて、もう終わってしまったなんて実感がわかないほどです。
何回読み直しても、くすっと笑ってしまい、涙がこぼれてしまう、そんな感情へ直接アプローチしてくるこの漫画。

ぜひ1巻から読んでほしい、あわよくば何度も読み直してほしい。
読むたびに場面ごとの伏線や、登場人物の細かな感情に気付いていくでしょう。

「それでも世界は美しい」、あなたはこの世界は美しいと感じることができましたか?
この漫画を読んで、「それでも世界は美しい」を実感してみましょう。